ベトナムの消費者市場について (ファーストフード編)

ベトナムハノイ在住の浅野です。
ハノイを中心に市場リサーチ、日系企業支援、OEM、語学教育事業、日越間貿易を行っています。
ブルーオーシャンなベトナムのハノイについて記事を書いて行きたいと思います。

 

ベトナムの消費者市場について
(ファーストフード編)

 

ご存知の方が多いと思うがベトナムは人口9,000万人を抱える国で東南アジアではインドネシアに次ぐ多さである。しかしGDPは1000ドルを超える程度である反面、年間GDP成長率はここ10年間5%以上を誇っている。
実際まだまだ先進国とは言えないが、ハノイやホーチミンは既にGDPが2000ドルを超えており、都市部に限れば旺盛な消費の波と共に先進国同様の食生活を求める傾向が強くなっている。

 

そんなベトナムの首都ハノイに焦点を当てた消費市場に関して述べて行きたいと思う。

 

ハノイは社会主義国家の首都らしく、一応の規制は多種多様にある。
外資規制に関して言えば、独立資本の外資企業は多店舗展開の規制がまず障壁となり、
有名な例としてマクドナルドの進出がまだである。
日本食レストランの大手チェーンもタイやインドネシア、シンガポールには進出していてもベトナムにはまだ進出していない例は多数にあり、事実進出している例は2013年4月現在ない。

 

外資で進出している例としてはケンタッキー(KFC)やロッテリアがあるが、これは10年以上前から現地のパートナーを使い多店舗展開している。

以前はジャンクフードの味が受け付けなかったベトナムも、今ではデートや家族利用も増えて一時期より比べ物にならない程の集客が出来ている。
単価自体も日本のセットメニューが800円だとした場合、ベトナムではGDP自体は40倍近い差があるにも関わらず、単価自体は400円程度であり、いかに高級なものかが分かる。
それでも集客出来るのは先進国に憧れを抱いている国民性であり、そこに行くこと自体がステータスとなっているのが理由である。

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ファーストフードはこのように時代の変遷、それは恐らく国が豊かになりつつある過程で求められて、受け入れられて行くものだろうと感じる。消費を感化するためには収入が必須になる訳だが、都市部では収入はインフレと共に年々増加して行く中で、外国文化の輸入が進みそれに伴い消費が旺盛になって来ている。これはここ5年の間でも大きく変わって来たのがよく分かる。

 

今後は益々ファーストフードも充実して、その内ベトナム国内の内需企業が出てくれれば嬉しいのだが、それはまだ先の話だろうと感じる。

 

次はベトナム国内のレストラン事情について書いて行きたいと思う。

 

(AGネットサポーター forefront.limited CEO 浅野 彰)

 

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浅野 彰(あさのしょう)
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